私の両親は遠方に住んでいます。片道車で5~6時間。電車なら特急や新幹線の乗り継ぎがうまくいけば4時間強ですが、乗り継ぎがうまくいかないと車とそう変わりません。
嫁ぐときは自分勝手に、「一人暮らしになる父に小包送ったりしながら、連絡をこまめに取ろう。」とか、「いずれは私のそばに住んでもらうようにしよう」と思っていました。
けれど、父は「俺はそっちにはいかない。」といい、私が結婚して数年後に出会った今の母に猛プッシュして、電撃再婚しました。結婚後から現在まで、ずっと仲良しなお二人です。
父が独りじゃないから安心というより、私の方が想像していた以上に生活に追われ、里帰りもせず、電話も稀という薄情な娘になっていました。
母の日のプレゼントを贈って
先日送った、母の日のプレゼントのお礼に母から電話がありました。母が会話が一段落すると父に替わったので久しぶりに話をしました。
会話のなかで父が、「昨日、久しぶりにゴルフの打ちっぱなしに行ったせいか、筋肉痛でね」「暑くなるまえに、友達がゴルフ一緒にまわろうよと誘うもんだから」と話します。
「い~じゃない!行っておいでよ」と気軽に返事をすると、「さすがに、85歳だからね。ハーフしか回れないけど…(疲れちゃうから)」と笑っています。
私はその返事を聞いて愕然としました。
自分は最近、「年をとったなあ」とか思うくせに、親はある程度の年のまま、私の頭の中では止まってしまっていたのです。
85歳って、自分が勤める老人ホームでも中くらいの年齢じゃないの。そんなに歳いってたっけ?と思いかなりショックでした。
両親に何かあった時、私に何ができるのでしょう?
自分が嫁ぐときは「遠方に嫁に行ったって、きっと未来は、近代化がすすんでもっと移動時間が短くなっているから大丈夫。すぐ帰れるからと楽観的に思っていました。
私の予想が外れてる現在、両親に何かあったら、今の私に何ができるのでしょう?
介護職を20年くらいしていても、資格でケアマネジャーをとっていても、案外思いつかないものです。
遠方なので、様子をちょくちょく見に行くことも、家の掃除やお風呂を手伝うことも、思うようにできません。
両親のどちらか、あるいは両方とも施設に入る場合でも、遠方なので、キーパーソン(緊急連絡先)になるのは難しいかも知れません。
電話を切ったあとに、私にできることで思いたのは、二人の心身の健康を祈ることぐらいでした。
時間があるうちに考えよう‼
何にもできないと考えてへこむより、とりあえず思いつくまま行動に移した方がよさそうだと考え方を変えてみました。
・体調不良を電話で聞いたときに、ある程度のアドバイスができるように医療面と行政・サービスなどをしらべておく。
・遠方の家族ができること、やってほしいことを、勤め先の施設ケアマネジャーに雑談程度から訊いてみる。
・後日思いついたら、メモをして行動する。
・行き来するための軍資金を貯める。
そして、車で1時間半くらいのところに一人で住んでいる義母のことも考えなければ。
50代って親のコトを真剣に考える年ごろなんだなっと改めて思いました。
本日もお読みくださり、ありがとうございました。
※写真はぱくたそさんの写真です。
夕暮れとゴルフバッグのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20210437120post-34625.html
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